以前、ダンサブルな楽曲作りを目指すならば 「 " タッカ " のリズムを基本に 」 と書きました。 これは R&B ( リズム & ブルース ) の基本でもあるのですが、これについてもう少し補足説明してゆきます。
" リズムから楽曲を構築する " という方ならば、最小単位となるハイハットの刻みを2打1組と考えて 「 タタ 」 を 「 タッカ 」 に変更したリズムで調整すればリズムパターンが跳ねたカンジになりますからこれに沿って作ればOKです。 この時に注意したいのは、ハイハットの裏拍のタイミングが僅かに曖昧なタイミングになっていますから、この微妙な位置に上手く合わせるコトが重要になります。 この僅かなタイミングのズレこそが非常に大切な " フィーリング " なのです。
また注意したいのは、クリックです。 表拍はクリックと合いますからイイのですが、裏拍はクリックとは合いません。 通常、リズムボックスの作るリズムにはフィーリングは加味されていないのでクリックでガイドにする場合、8分音符で鳴らさず4分音符かそれよりも少なく鳴らす必要があります。
" 言葉から楽曲を構築する " という方は、言葉の最小単位となる発声を2語1組と考えて、これに 「 タッカ 」 のリズムを乗せながら曲のイメージ作りを展開してゆけば、その時点でラップの節回しのようなR&B感が乗っかると思います。 例えば8分音符の 「 タタタタ 」 という唄は 「 タッカタッカ 」 となるワケです。 例えば 「 これから 」 という歌詞の発声は 「 こぉれかぁら 」 というニュアンスを得ることになります。 この小さな差の連続が楽曲のムードを大きく変えます。 ジャズの譜面と同様の理由で、こうした跳ね感は譜面の音符には反映されず、あっても注意書きくらいかな・・・ " 跳ねたカンジで " とか・・・。
この僅かな差が楽曲がダンサブルに仕上がるか否かの大きな差になります。 皆さんの新たな試みの参考になればウレシイです。 楽器のプレイヤーの方には、よく 「 唄うように演奏する 」 というのが自然で良いアプローチだ、とされているワケですが、そのためにはこの微妙なフィーリングの差を感じ取り、沿うように奏でるコトが演奏を輝かせる重要なポイントになりますから、この僅かな跳ね感やタイミングを大切にプレイして欲しいと思います。