自宅で録音しよう、と頑張る方々にとって非常に困ってしまう蝉時雨。 これがまた鳩さんやカラスさんよりもマイクに乗りやすいサウンドなんだよね。 消防車やパトカー・救急車なども現場が近いと思いっきり入っちゃうし、マフラーが改造してあるバイクやクルマにも困っちゃうし、ペットが甘えん坊だとそれも困っちゃうんだよね。
それで何となく自宅での録音作業は、深夜にするコトになっちゃうんだけれど、静まり返った深夜だと今度は自分の声が近所迷惑になるなぁ、という展開になるんだよね・・・結局、部屋を防音にするというコトが最大の難関・・・。
皆さんイロイロな対策を練って頑張ってて僕も参考にさせてもらって出来る範囲で対処したけれど、やはり完璧っていうレベルには程遠い。 バンド録音用に一番イイのは " 静かな場所で近所迷惑にならない孤立したトコロに仮設の録音部屋を設ける " が理想的だよね。 実際、こうした録音部屋をメンバーで借りててその空間で作られた作品には素敵なモノが多くて、僕はそうした環境が非常に羨ましかったんだよね。
避暑地で古くなった別荘を借りて機材や楽器を持ち込んで黙々と作品作りをする先輩達の " ヤッテル感 " にメチャ憧れて今の僕があるといっても、決して大袈裟では無いんだよね・・・ライバーとしての音楽家というよりも、クリエイターとしての音楽家にシビレちゃったんだ。
僕もアレコレ頑張って来たんだけれど、もうバンドでの一発録りは諦めました・・・それでも気持ち良く大声で唄えるスペースとどうしても生ドラムで録りたい場合だけは、スペースが必要なのでスタジオにて収音するコトになります。 逆に自宅の周囲に録音部屋に出来そうな物件がある、という恵まれた環境下にあるバンドは、メンバーで助け合って物件を借りるとかしてバリバリ頑張るべきですよ。 ただそれが自然豊かな土地だと蝉時雨は、やはり困りモノなんだけどね・・・。