最近は、何事に対しても緩め緩めにシフトするようにしています。 長い間、とにかく後方から迫って来る猛獣の追撃から逃れるため、必死で逃げていた、ような気がしてて、帳尻合わせでは無いけれども、緩くても大勢に影響が無さそうな割とプライベートな部分については " 惜しみなくユルユル " でイイよね、と思っています。
とにかく " 少しでも早く " が " 理想 " だし " 究極のおもてなし " と立場上、考えていたワケですが、それはもう若い世代に譲って " 新たな心持で過ごしたい " と考えるようになりました。 そう考えるようになると " 急がない " という1点だけでも、様々なトコロでお得になり丸く過ごせるコトも分かりました。
そこで調子に乗った僕は、カメラレンズでも " クセの強い " がしかし " コストパフォーマンスの高い望遠レンズ " を敢えて入手しました。 " 単焦点ミラーレンズ " というヤツで、ちょっと写真に詳しい方なら " どうして?? " って思っちゃう " クセ強レンズ " の代表格です。 コレが今、1番楽しくて夢中にさせられているアイテムです。
「 撮りたい構図で、撮りたいモノに鋭く迫り、思い通りの1枚が瞬時に撮れる 」 が現代のカメラの常識だとすれば、このクセ強レンズでは " 構図は自分の立ち位置次第 " なので、積極的に好ましい位置に動くか、諦めるか、だし " 鋭く " は " 迫り方次第 " だけれど " ピント合わせは自分 " 、なんとマニュアルなので、コレに関してはカメラやレンズに助けてもらえない、というコトになり、 " 思い通り " になるかならぬかは、日照や風、天候その他の条件に " ほぼマルマル頼る " しかない。 知らずに手にすれば 「 ウッソォ~ン 」 とワナワナ震えてしまうかも、なカンジですよ。
望遠なので " 基本的に絵が暗い " というコトからは逃れられないし、レンズの構造上、ボケ方に特徴があり " 丸いボケ " が個性アリ過ぎ、等々・・・思えば時代のニーズに逆行してばかりの随分とワイルドなレンズなので、急いでチャチャッと思い通りに撮りたいヒトとは絶対に反りが合わないレンズだと思う・・・でも今の僕は、そんなままならなさや個性が実に楽しい。 久しぶりに自分の撮った写真で大笑いした。 こういう時のアイスコーヒーは実に美味しい。
★ 参考ページ → http://photo.yodobashi.com/sony/lens/mirror800_f8/?
PS. 初めて一眼レフカメラをバイトして買った学生時代。 カメラのコトも何もかもが " 分からないこと " だった。 今も実は分からないコトばかりだが、学生時代よりは少し知ったと思う。 急いでオトナに成ろうと思ってたかなぁ・・・何故か漠然とそう思ってたような・・・急いだから置き忘れたモノも多かった気がする・・・このレンズで少し " あの頃 " を思い出せた気がする。